AAFC

ジム・ホール と ポール・デスモンド

2015年7月26日
分科会資料
担当 : 宇多 弘

.

今回は ジム・ホールJim Hall (ギター:G) および ポール・デスモンド Paul Desmond (アルト・サックス:As) をご紹介しましょう。

いずれもエネルギッシュな東海岸 jazzとは距離を置いたクールな西海岸の世界、他の (G), (As) プレーヤとは何故かひと味違って、jazz 的ながら何か深淵な感じがあります。
この二人はアッチコッチで出演していますが・・・ある時一緒にプレイし、再び一緒にプレイする機会もありました。 それらが (●) 印の録音です。

二人が一緒になると、ますます神秘的なコードを編み出すJim Hall に、ソフトで透明な Paul Desmond とが絡み合って、私にはジャンルを超えた素晴らしさを醸し出していると感じます。
今にして考えると、この時代にはFusion/Smooth jazz という分類・名称はなかったものの、西海岸のミュージシャン達はすでにスタイルを先取りして下地を固めつつあった・・・と感じざるをえないのです。 なおプレーヤー二人の詳細については添付資料をご参照ください。

凡例: <アルバム名称> ------ レコード番号
    #曲番 “曲タイトル”    (プレイヤー)   演奏年月   (演奏時間)

◎ <Chico Hamilton Quintet> ------ TOCJ-6114
    #2 “My Funny Valentine”   (Jim Hall)   1955.7   (4:15)

◎ <Dave Brubeck Quartet> ------ YDG 74602
    #1 “Take Five”     (Paul Desmond)   1959.7   (5:25)

● <First Place Again> ------ 28P2-2482
    #6 “East of the Sun”   #7 “Time After Time”
                   (Paul Desmond/ Jim Hall)   1959.9   (5:45/6:11)

◎ <Bill Evance Quintet> ------ RMN 73004
    #7 “You And The Night And The Misic”     (Jim Hall)   1962.7   (7:03)

● <Take Ten> ------ R25J-1013
    #7 “Samba De Orfeu”     (Paul Desmond/ Jim Hall)   1963~65   (6:04)

◎ <She Was Too Good To Me Chet Baker> ------ K32Y 6062
    #1 “Autumn Leaves”     (Paul Desmond)   1974.7-11   (7:05)

● <Jim Hall Concierto> ------ KICJ-8002
    #1 “You'd Be So Nice To”     (Paul Desmond/ Jim Hall)   1975.4   (7:04)

以上