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今回は ジム・ホールJim Hall (ギター:G) および ポール・デスモンド Paul Desmond (アルト・サックス:As) をご紹介しましょう。
いずれもエネルギッシュな東海岸 jazzとは距離を置いたクールな西海岸の世界、他の (G), (As) プレーヤとは何故かひと味違って、jazz 的ながら何か深淵な感じがあります。
この二人はアッチコッチで出演していますが・・・ある時一緒にプレイし、再び一緒にプレイする機会もありました。 それらが (●) 印の録音です。
二人が一緒になると、ますます神秘的なコードを編み出すJim Hall に、ソフトで透明な Paul Desmond とが絡み合って、私にはジャンルを超えた素晴らしさを醸し出していると感じます。
今にして考えると、この時代にはFusion/Smooth jazz という分類・名称はなかったものの、西海岸のミュージシャン達はすでにスタイルを先取りして下地を固めつつあった・・・と感じざるをえないのです。 なおプレーヤー二人の詳細については添付資料をご参照ください。
凡例: <アルバム名称> ------ レコード番号
#曲番 “曲タイトル” (プレイヤー) 演奏年月 (演奏時間)
◎ <Chico Hamilton Quintet> ------ TOCJ-6114
#2 “My Funny Valentine” (Jim Hall) 1955.7 (4:15)
◎ <Dave Brubeck Quartet> ------ YDG 74602
#1 “Take Five” (Paul Desmond) 1959.7 (5:25)
● <First Place Again> ------ 28P2-2482
#6 “East of the Sun” #7 “Time After Time”
(Paul Desmond/ Jim Hall) 1959.9 (5:45/6:11)
◎ <Bill Evance Quintet> ------ RMN 73004
#7 “You And The Night And The Misic” (Jim Hall) 1962.7 (7:03)
● <Take Ten> ------ R25J-1013
#7 “Samba De Orfeu” (Paul Desmond/ Jim Hall) 1963~65 (6:04)
◎ <She Was Too Good To Me Chet Baker> ------ K32Y 6062
#1 “Autumn Leaves” (Paul Desmond) 1974.7-11 (7:05)
● <Jim Hall Concierto> ------ KICJ-8002
#1 “You'd Be So Nice To” (Paul Desmond/ Jim Hall) 1975.4 (7:04)