Michele Auklair(1924.11-2005.6 80y)
パリ生まれ。6歳からヴァイオリンを始め、パリ音楽院に入学、同院を首席で卒業するにあたっての卒業演奏ではジャック・ティボー自ら指揮を買って出たという。
1943年(18歳) ロン=ティボー国際コンクールで優勝。
1945年(20歳) ジュネーブ国際コンクールで第1位。
戦後、1951年(26歳)にミュンシュに招かれ、渡米して成功を収めた。
1958年(33歳)の訪ソではチャイコフスキーの協奏曲で絶賛を博す。
1950年代後半から60年代前半に掛けて、数こそ少ないものの何枚かの録音も行ったが、左手の故障のため1964年39歳頃 早々に現役を引退。
その後は、パリ音楽院等で教鞭を執るなど後進の指導にあたる。
日本でも1977年(昭和52年)に桐朋学園に招聘されてマスタークラスを開いている。
2005年6月パリで死去。
1.メンデルスゾーン (1809-1847 38y)
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(25:40)
第1楽章 Allegro molto appassionato 2/2拍子 ソナタ形式 (12:02)
第2楽章 Andante ハ長調 6/8拍子 3部形式 (7:28)
第3楽章 Allegro non troppo – Allegro molto vivace (6:11)
ホ短調 4/4拍子 ソナタ形式 ― ホ長調
指揮: ロベルト・ワグナー
インスブルック交響楽団
録音:1963年2月 (38歳) LP: 仏Fontana
2.シューベルト (1797-1828 31y)
ソナチネ 第1番 ニ長調 D.384 (op.137-1) ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・(13:03)
シューベルトは「ヴァイオリン伴奏つきのピアノのためのソナチネ」を3曲、19歳の時初めて作曲。
いずれも「家庭音楽」の十八番として親しまれてきたが、とりわけこの第1番は最も親しみやすい。
第1楽章 Allegro molto (4:10)
第2楽章 Andante イ長調 (3:19)
第3楽章 Allegro vivace 6/8拍子 (3:32)
二重奏曲(ソナタ) イ長調 D.574 (op.162) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(19:30)
シューベルト20歳の時の作品。「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」としては唯一の作品。
シューベルトの死後、発表された。「二重奏」又は「デュオ」という名でも知られている傑作。
第1楽章 Allegro moderato (映像) (1961年 36歳) (6:03)
第2楽章 Scherzo – Presto ホ長調 - ハ長調 (3:59)
第3楽章 Andantino ハ長調 - 変イ長調 (4:09)
第4楽章 Allegro vivace (4:47)
ピアノ:ジュヌヴィエーヴ・ジョワ
録音:1962年11月 (38歳) LP: ERATO 1972
3.チャイコフスキー (1840-1893 53y )
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35 (mono) ・・・・・・・・・・・・・・・・ (32:11)
オークレールの数少ない録音の中で、この曲は2度録音されている。
本演奏は1957年(32歳)ウイーンでの録音であるが、翌1958年(33歳)の訪ソの時の演奏でも絶賛を博したという。
もう一つは、引退前年の1963年(38歳)、チロル州々都インスブルックでの録音(ST)もある。
第1楽章 Allegro moderato 4/4 (17:24)
第2楽章 Canzonetta (Andante) ト短調 3/4 (6:01)
第3楽章 Finale (Allegro vivacissimo) 3/4 (8:46)
指揮:クルト・ヴェス
ウイーン交響楽団
録音:1957年 (32歳) LP: 米Masterseal 1957
4.アンコール用小品集から
グルック (クライスラー編) メロディー (2:37)
ファリャ (クライスラー編) スペイン舞曲「はかなき人生」より (3:13)
クライスラー ベートーヴェンの主題によるロンディーノ (2:28)
(p) オットー・シュルホフ
録音:1953年 (28歳) CD:Green Door 2005
以上