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唄は世につれ、世は唄につれ 
昭和の流行歌を聴いてみよう 第2回
青春歌謡の紹介(団塊世代の若者は1960~1970年代青春を謳歌していた)

2017年2月12日

分科会資料
担当 : 森 幸雄

 

子供の頃や青春時代に聴くとはなしにテレビ・ラジオから聞えて来た歌謡曲や音楽、大人になっても心のどこかに残っている、曲を聴くと少し昔の自分を想い出し、あの頃のときめきがよみがえる
有名な歌手・曲だけでなく、B級グルメ然らずとも「こんな歌手居たね、この曲聴いた事ある」等の懐かしい歌も登場します。限られた時間で紹介していますので欠けているものもあるかと思いますがご容赦下さい

---前半---

青春歌謡とは 

団塊世代が青春期1960~1980年代に流行った歌、青春の恋の悩みや想い戸惑う気持ちを歌っていた歌謡曲?
この頃は歌手に限らず女優や俳優・芸人・スポーツ選手なども軒並みレコードを出しており、年代別にデビュー人数を見ると

1960年代は延べ547人年平均は55人、60(S35)年の年11人から始まり、67年より増えピークは69年(S44)の156人
1970年代は延べ1319人年平均132人、毎年130人以上の歌手がデビュー
1980年代は延べ1375人年平均138人、ピークは81年(S56)の177人、昭和の終わりと共に激減、1989年は35人

デビュー人数から歌謡曲ブームは1967(S42)から1988(S63)迄の約22年の続いた事になる。

最初は青春歌謡が多かったが後半は大人の恋愛をテーマにした歌謡曲が流行った。これは戦後生まれの団塊の世代が青年から大人になる時期と一致している。まさに『歌は世につれ、世は歌につれ』ですね。

又、この為か作詞・作曲の先生方及びレコード会社が潤っていた時期、今みたいにCDが売れなくてコピーは違法とか著作権がどうのこうのと問題になっていなかった良い時代だった???
機会があれば、ヒットに恵まれず消えていった歌手の特集もやってみたい。

●青春歌謡 63:26

1.1962(S37) 寒い朝 ♪吉永小百合和田弘とマヒナスターズ小百合(17歳)のデビューシングル
2.1963(S38) 恋のバカンス ♪ザ・ピーナッツ 姉のエミ 2012/6 71才没、妹のユミ 2016/5 75才没
3.1963(S38) 高校三年生 ♪舟木一夫 デビューシングル、ミリオンヒット、歌詞に出てくる「赤い夕陽が校舎を染める」の校舎とは東京都世田谷の私立松蔭高校だと言われている、歌碑があるそうだ
4.1963(S38) 美しい十代 ♪三田明 デビューシングル、翌年映画化される、青春映画
5.1963(S38) 若草の丘 本間千代子 この頃の青春映画に高石かつ枝、松原智恵子らと3人で共演していた
6.1963(S38) 林檎の花咲く町 ♪高石かつ枝 白川由実(教師役)主演の東宝映画「林檎の花咲く町」で出演、挿入歌も歌う。ハツラツとしたセーラー服でおさげの女子高校生役が記憶に残る
7.1964(S39) 女学生 ♪安達明 1964「潮風を待つ少女」でデビューし2作目、1967年引退、2011 62歳没
8.1964(S39) 君だけを ♪西郷輝彦 作詞:水島哲、作曲:北原じゅん
9.1974(S49) 夕暮れ時はさびしそう ♪NSP 岩手出身の3人フォークグループ、アマ時代New Sadistic Pinkとしてロックバンド活動していたがフォークの風潮に合わないため頭文字を取りNSPとした
10.1968(S49) 二人の星を探そうよ ♪田辺靖雄 しんみり且つロマンチックな歌詞
11.1974(S49.12) 雪の中の二人 ♪麻丘めぐみ 乙女心いっぱいの青春歌謡曲 作詞:千家和也
12.1974(S49) 東京 ♪マイペース 秋田出身の同級生3人グループ、東京へ旅立った恋人を想う気持ちを唄っている
13. 1975(S50) 卒業写真 ♪ハイ・ファイ・セット 荒井由実作詞・作曲、 山本潤子のボーカルが懐かしい
14.1983(S58.01) 春なのに ♪中島みゆき 柏原芳恵に提供した楽曲、今でも卒業ソングとして歌われているとか
15.1975(S50)  22才の別れ ♪風 デビュー曲、伊勢正三がかぐや姫を脱退し猫の大久保と再結成したデュオ
16.1979(S54) つまさき坂 永井龍雲 初恋時代を彷彿とさせる歌詞が素敵、1957(S32生) シンガーソングライター

---(後半)---

●ちょっと色気のある大人の雰囲気を持った歌謡曲 12:33

思春期と青年期の端境期に流行した歌謡曲、歌詞がちょっと悩ましい歌もありますが--

1.1964(S39) 何も言わないで ♪園まり デビュー曲、作詞:安井かずみ、作曲:宮川  泰
今迄は伊東ゆかりや他の歌手達と同じく西洋ポップスを歌っていたが、園まり初の和製ポップス
2. 1967(S42) 小指の思い出 ♪伊藤ゆかり 作詞:有馬三恵子/作曲:鈴木淳 悩ましい作詞は女性ならでは
3.1968(S43) 夕べの秘密 ♪小川知子 デビュー曲(19才)、歌詞は色っぽく「小指の思い出」以上に官能的
4.1969(S44) 涙色の恋 ♪奥村チヨ 千葉県野田市生まれ大阪育ち、蠱惑的(こわくてき)な魅力と甘えたような歌い方がたまらない??。 蠱惑的とは=人の心を、あやしい魅力で惑わすこと。

●青春アイドル歌手特集 お勧めの曲47:34

  昭和40年頃から活躍した歌手(上記特集に充て嵌らなかった歌手)左端はデビュー曲
1.倍賞千恵子1941(S16) 下町の太陽さよならはダンスの後に→学生時代
2..ジュンとネネ (S24、S25) 愛するってこわいお気に召すまま→みずいろの世界
3.チェリッシュ(S24、S26) なのにあなたは京都にいくの→白いギター→みみずく小父さんのコンサート
4.天地真理1951(S26) 水色の恋→若葉のささやき→木枯らしの舗道
5.小柳ルミ子1952(S27) 私の城下町→ゆうぐれの里→折鶴
6.浅丘めぐみ1955(S30) 芽生え→私の彼は左利き
7.石川さゆり1958(S33) かくれんぼ→津軽海峡冬景色→.紫陽花(あじさい)ばなし
8.森昌子1958(S33) せんせい→ためいき橋→立待岬→寒椿(森昌子の歌の上手さが良く判る1曲)
9.山口百恵1959(S34) としごろ→イミテーションゴールド→プレイバックpartⅡ

以上