AAFC

特別講演会 「プロが語る録音現場について」  
格言「指揮者とレコーディング・エンジニア同格である」開催の記録

2017年2月19日

分科会資料
記録 : 脇田 隆夫

 

H29.2.19(日) 13時半~16時半
久寺家近隣センター
 
講師 半田健一氏
 
<講師プロフィール> 
1959年電気通信大学電波工学科卒。ニッポン放送入社。番組制作及びクラシック音楽のミキシングを担当。
1968年ソニー・ミュージックエンタテインメント録音部に転籍。ピアニスト中村紘子やマゼール指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団日本公演収録等多数。
レコード・放送技術誌等に長期執筆。厚生労働省中央検定委員(舞台機構調整)特定ラジオマイク利用者連盟理事、全国ホール協会技術顧問等を歴任。元尚美学園大学及び同大学院教授。

日頃再生音楽を楽しんでいるが、録音する側の役割、技術、重要さ、苦労話について大いに興味はあるものの知る術がなかった。
今回なんと二名の会員が同氏の幼馴染、学友であったことから、高名な録音エンジニア招聘に尽力頂き、貴重なお話を伺うことが出来た。

折角の機会であり HPおよび我孫子市広報誌にて呼びかけたところ、一般参加者15名を含め50名近くが詰めかけた。

半田講師は予め会員宅に資料として、2種類計14ページのレジメ、自ら録音したLP・CD、数々の著作を山ほど送ってきた。それがなんと17Kgもあったと・・・大変な熱の入れように感激!

格言の意味するところは何か
エンジニアに求められるものそれは感性である・・
感性は演奏家、聴衆、作業スタッフにも向けなくてはならない
収録マイクの配置基本 などなど その他山盛り
プロジェクターを使い、自ら録音したLP,CDを鳴らす。豊富な体験からエピソードを交え興味深いお話が次々と熱く紬ぎ出される。

最後の質問時間では引きも切らさず手が上がる。
予定を1時間延長しての感銘深い3時間があっという間に過ぎる。一般参加の方からも絶賛の声が聞かれた。

余談 講演会でお話があった、同氏が録音したマゼール指揮ウイーンフィルの運命(世界で初めて販売のCD)、それに若杉弘指揮シュターツカペレ・ドレスデンのマーラー1番(演奏収録を巡り立往生した)CDを早速アマゾンで取り寄せた。
何度も聴いて、今や大事な愛聴盤となっています。

半田氏作成レジメの中の1ページ その1

半田氏作成レジメの中の1ページ その2

以上