今回より岡田暁生氏の「20世紀音楽」の分類法に従って、「現代音楽」と言われる分野の作曲者とその音楽をご紹介いたします。
◎現代音楽
*十二音主義 (新ウイーン楽派)
・シェーンベルク(1874~1951)(オーストリア)
「月に憑かれたピエロ」(1912年)
イヴォンヌ・ミントン、バレンボイム(P)指揮 ピエール・ブレーズ SONY
「六つのピアノ小品 作品19」内田 光子(P) DECCA
「管弦楽のための変奏曲作品31」BBC交響楽団 指揮 ブーレーズ SONY
「オルガンソナタ」ハンス・エリクソン BIS
・アルバン・ベルク(1885~1935)(オートストリア)
「ヴァイオリン協奏曲」(1935年)
ツィマーマン(Vn)シュツッツガルト放送管弦楽団 指揮ジェルメッティEMI
「ルル」組曲 第5曲 ジュディス・ブレゲン(S)NYフィル
指揮 ブーレーズ SONY
*新古典主義
・ブゾーニ(1866~1924)(イタリア)
「ヴァイオリン ソナタNO.2」(1900年)
ジョセフ・リン(Vn)Loeb(p) NAXOS
・ショスタコーヴィッチ(1906~1975)(ロシア帝国)
・プロコフィエフ(1891~1971)(ロシア帝国)
「ピアノコンチェルトNO.1」(1912年)
マルタ・アルゲリッチ(p)モントリオール交響楽団 指揮 デュトワ EMI
*神秘主義
・メシアン(1908~1992) (フランス)
「トゥーランガリア交響曲」トロント交響楽団 指揮 小澤征爾 RCA
「美しき水の祭典」第1曲最初の打ち上げ花火
オンド・マルトノ・アンサンブル ATMA
「世の終わりの為の四重奏曲」第1曲水晶の典礼 タッシ SONY
*原始主義
・ストラヴィンスキー(1882~1971)(ロシア帝国)
「春の祭典」(1913年)ロンドンシンフォニーオーケストラ
指揮 チャールズ・マッケラウス EMI
・バルトーク(1881~1945) (ハンガリー)
「ピアノコンチェルトNO.3」(1945年)
マルタ・アルゲリッチ(P) モントリオール オーケストラ
指揮 シャルル・デュトワ
「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」第1楽章
SWR交響楽団 指揮 ミヒャエル・ギーレン Henssler
*騒音音楽 オネゲル(1892~1955) (スイス)
*電子音楽 シュトックハウゼン(1928~2007)(ドイツ)
パーカッションの為のツィクルス SONY
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
20世紀音楽の流れ
印象派音楽の出現 ↓
原始音楽の登場(野獣派)
新ウィーン楽派
新古典派の音楽
後期ロマン派の衰退
民族音楽,ジャズの 影響
ソヴィエトの音楽
セリー主義と偶然性
テクノロジーと音楽
ミニマル音楽
***オーバーフローについて 岡田暁生氏の指摘*****
従来の「クラシック音楽」が「現代音楽化し始めたのは、第一次世界大戦前後からだったのだが、丁度それと入れ替わる様にして、1920年代から急速にレコードが普及し始めた。才能ある音楽家にとって作曲より演奏(録音)の方が魅力的に見えたとしてもふしぎでは無い。モーツァルト、ベートーヴェン、ワグナー 、マーラー、ドビュッシーーー
何をやるにも作曲のフィールドでは先行する歴史が多すぎる。大概の響きの実験はもう彼らが既にやってしまっているのだ。もう純粋にオリジナルな音楽を書くことは殆ど不可能な、そういう歴史のオーバーフローが現象が生じ始めたのだ。そこに行くとレコード録音の分野では、幸いなことに、全てがゼロから始めることが出来た。
<現代音楽が難しい理由> ←ここをクリックすると薮田翔一 オフィシャルサイトが表示されます。
以上