古典音響機器ギャラリー見学記

開催日
2017/07/11 2017/07/18
文  章
夏原 正年、脇田 隆夫
 

 

(※小さい画像をクリックすると大きく表示されます)

<第1回 7月11日の記録>
最近、牛久駅から歩いて15分のところに「古典音響機器ギャラリー」が控えめな佇まいでオープンしました。
エジソン蓄音機からクレデンザまで、1930年までの著名な機器が展示されているとの事です。
早速、参加者を募り見学に参りました。

ギャラリーはさほど大きくなく一度に入れる人数が限られているため、1回12名で2回の開催となりました。

ギャラリーは控えめですが、中に入るとまさに宝の山、「エジソン蝋管レコード蓄音機」は勿論の事、珍しい「エジソン円盤蓄音機」、グラモフォンの平面スピーカー「エミエール」等、貴重な機器が目白押しです。

館長の説明では、社員教育の一環として歴史的オーディオ機器を集めたとのお話でしたが、館長の趣味も多少加わっているような気もします。

展示機器は実際に音出しも行われ、通常では考えられないことですが、どの機器も自分で操作しても構わないとの事で一同大感激。

最後に聴いた「クレデンザ」はまさに女王の風格で、ハイフェッツが奏でるツィゴイネルワイゼンは、他の機器とは明らかに一線を画した音色で、朗々としたバイオリンの響きを聴かせてくれました。

ギャラリー見学の後は、路線バスを利用して牛久シャトーに移動。
昼食は牛久シャトーで。
ソーセージは美味しく、ビール・ワインも格別で皆さん大満足のご様子で、帰路につきました。

 
 

 

<第2回 7月18日の記録>

常磐線牛久は19年ぶりの稀勢の里日本人横綱誕生で一躍フィーバーしたが、オーディオファンにとって垂涎のギャラリーがあると知る。

理事が素早い手配で参加者を募ったところ多数の参加申し込みがあった。しかしギャラリーは決して広くないので二陣に分けた。これは一週間遅れで訪問した後発Gの記録。

牛久駅9時半には12名が集結、徒歩10分でギャラリーへ。

あるはあるわ! 95年前のラジオ、レリーフ調のグリルが美しい90年前のSP、接点探知の鉱石ラジオ、ドーンと構えた伝説のクレデンザ、マルコニ―送信機。
それらが全て完動品というから驚き! 

ニコニコと迎えてくれた中鉢会長さん、早速奥のエジソンの蝋管式蓄音器からご説明が始まる。どうぞ触って下さい・・壊したって良いのですからね、眺めるだけでなく、見て、触って、動かして下さい・・お言葉に甘えて次第に遠慮が無くなり宝物に触れだすことに・・・

立て振動を拾う蓄音器、使用するレコード盤は流石に分厚くて重い。
高音質を求めて創意と技術を重ねた各種蓄音器が所狭しと並んでいる。
ホーンの材質での音色の変化、自由に操作して音の違いを確かめながら先人の情熱に思いをいたす。
サウンドボックスを巨大化して針振動をストレートに拡大して聴くのもあった。
これらが奏でる音はすべからく「あるものが」ある。

この歴史的収集品開示は技術系譜の教材として活用して欲しい、社会貢献の一環なので無料です。会長さんの志に一同感銘して辞することになる。
一度ではとても時間が足らず、再度訪問してみることにする。

駅まで戻り、国指定重要文化財「シャトーカミヤ」へ。ワイン工場見学の後、創作料理、自家製ビール・ワインをたっぷり楽しんで大いに盛り上がる。
五感が刺激された一日であった。

おわり    

 

以 上