これまでにも、何回かの例会および分科会にて、お馴染みになったスムース・ジャズのギター・プレイヤーです。
これまでにも4回程ご紹介の機会があり、毎回簡単にご説明しましたが、今回は彼の作品をまとめてご紹介し、多様なオリジナル曲およびアレンジ・スタイルの全貌を、一部ではありますが展望してみましょう。
アール・クルーが演奏する大半の曲が彼のオリジナルです。
最初は聞き慣れないメロディであっても、耳に馴染むに時間はかからないその平明さが、大きな魅力の一つであり、そしてカバー曲は・・・云うまでもありません。
一昨年の春から、分科会報告者はある米国のスムース・ジャズ・ミュージシャンの投票ランキングを開示しているサイトを定期的にワッチしてきました。
そしてアール・クルーは常に上位に並んでいます。
お聴き頂けば、その人気の秘密をお判り頂けることでしょう。
アール・クルー(Earl Klugh)<略歴> (wikipedia より抄訳)
1953年 |
(9月16日~)アメリカ・ミシガン州デトロイト出身
ジャズ・フュージョン界のギタリスト。10歳よりギターを始め、17歳~20歳の間サイドメンとしてエレクトリック・ギターを弾いていた。 |
1976年 |
(24歳)にブルーノート/キャピトル・レコードよりファーストアルバム、 “Earl Klugh” を発表。当時にしては珍しい、アコースティック・ギター(ナイロン弦ギター)をメインにしたアルバム。 |
1979 年 |
ボブ・ジェームス (Bob James) との共演作 “One on One” をボブ・ジェームス主宰のタッパンジー・レコードから発表、1981年グラミー賞を受賞する。 |
1987年 |
ジョージ・ベンソン (George Benson) との共作 “Collaboration” や、再びボブ・ジェームスと共演を果たし1991 年に “Cool” を発表するなど、積極的にアルバムをリリース。 |
1999 年 |
ウィンダム・ヒル・ジャズに移籍、 “Peculiar Situation” を発表、このアルバムには ロバータ・フラック (Roberta Flack) をゲストに呼んでいる。 |
2005 年 |
Koch Recordsに移籍、ギター・ソロのアルバム、 “Naked Guitar” を発表、このアルバムで自身の曲、"Angelina"をセルフ・カバーしている。 |
2008 年 |
オリジナル・アルバムとしては8年ぶり “The Spice of Life” を発表。 |
2013 年 |
ヘッズ・アップより “Hand Picked” を発表。 |
<今回ご紹介するアルバムと曲> (CD番号は可能な限り更新しました。)
# アルバム タイトル (リリース年) # <曲名> (time) CD番号
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1 Finger Paintings (1977) 6 Dance With Me 3:25 TOCP-6688
2 Low Ride (1984) 3 Low Ride 5:37 CP35-3103
3 Soda Fountain Shuffle (1985) 7 Some 0ther Time 3:39 WPCR-28064
4 Life Stories (1986) 2 Just For Your Love 4:14 WPCR-28065
5 Trio Volume 1 (1991) 2 Days Of Wine And Roses 5:24 WPCP-4576
6 Midnight in San Juan (1991) 2 Every Moment With You 3:47 WPCP-4197
7 The Journey (1997) 6 Good As It Gets 4:18 WPCR-1109
8 Peculiar Situation (1999) 2 Now And Again 4:35 BVDW-21137
9 The Spice of Life (2008) 3 Canadian Sunset 5:34 KOC-CD-4500 US
10 Hand picked (2013) 16 This Time 3:56 HUI-33201-02
以上
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