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ショパンコンクールの優勝者たち(第5回)

2017年11月12日

分科会資料
担当 : 池田 充宏

 

第7回コンクール 1970

◎優勝者 ギャリック・オールソン(b1947-)アメリカ合衆国

(1)略歴

    ・1947年ニューヨークで生まれた。父親は実業家。8才からピアノを習い始め、18才でジュリアード音楽院に進み、ゴロニッキーとロジーナ・レヴァンに師事。
    1966年ブゾーニ国際ピアノコンヅール、1967年モントリオール国際音楽コンクールで優勝した。

    ・1970年第8回ショパンコンクールでアメリカ人で初の優勝者となり、脚光を浴びた。
    (この時の2位は内田光子)

    ・以降アメリカを中心に演奏、録音活動を行ってきた。
    1980年代の終わりから1990年代にかけて、アメリカのマイナーレーベルであるアレベスクでショパンの全作品録音を完成した。

(2)プログラム

① マズルカ 嬰ハ短調 op50-3 (1970年録音 5分03秒 DG)

② ワルツ 嬰ハ短調 op64-2     (1970年録音4分07秒 DG)

③ 前奏曲 ニ長調 op28-15   (1974年録音 5分01秒 EMI)

④ 幻想曲 ヘ短調 op49         (1973年録音 11分30秒 EMI)

⑤ 夜想曲 No.1 変ロ長調 op9-1(1994年録音 6分38秒 ハイペリオン)
〃  No.2 変ホ長調 op9-2   (  〃      5分14秒 ハイペリオン)
〃  No.4 ヘ長調  op15-1     (  〃       5分33秒 ハイペリオン)

⑥ バラード No.2イ短調 op38 (1995年録音 8分36秒 ハイペリオン)
夜のガスパールより 第1曲 水の精(オンデーヌ)
                 (1974年録音 6分19秒DG)

(第9回コンクール 1975年は2018年1月予定の分科会で取り上げます)

 

第10回コンクール 1980

◎優勝者 ダン・タイ・ソン(b1958-)ヴェトナム

(1)略歴

    ・1958年ベトナムのハノイで生まれた。母親はピアニスト(父親は詩人)であり、4才から母の手ほどきを受け、ハノイ音楽院に進み、音楽院教授であった母から継続的にピアノを学んだ。

    ・1974年、モスクワ音楽院に留学し、ヴラディミール・ナタンソンとトミトリー・パシュキロフに師事。

    ・音楽院在学中の1980年、第10回ショパンコンクールで東洋人初の優勝を果たし、国際的キャリアを開始した。

    ・その後、カナダに移住し、モントリオールを拠点に演奏・録音活動を続け、同時に更新の育成に努めた。

    ・ 近年は多くの弟子をショパンコンクールに送り込み成果を挙げている。

(2)プログラム

① 夜想曲 No.5 嬰へ短調 op 15-2(1980年録音 3分18秒 muza)

② ワルツ No.3 イ短調 op 34-2      (1986年録音5分16秒 JVC)

③ 夜想曲 No.10 変イ長調 op 32-2(2009年録音 5分32秒 ショパン協会)
〃  No.11 ト短調 op 37-1 (2009年録音 6分41秒 ショパン協会)

④M.ラヴェル作曲
    亡き王女のためのパヴァーヌ (1995年録音 7分04秒 JVC)

⑤ピアノ協奏曲No.2ヘ短調 op 21 (2009年録音 6分41秒 ショパン協会)
    第1楽章、第2楽章

以上     

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