AAFC

特別講演会 「プロが語る録音現場」について
第2弾

~どんな現場でも知識が要求される~

2018年2月18日

分科会資料
記録 : 脇田 隆夫

 

一年前 高名なるソニーの録音技師半田健一氏をお招きして録音現場の講演をしていただいた。これが評判を呼び続編の要望が多く、再びの実現となる。

今回はクラシックのみならずJAZZ、ポピュラー、邦楽、歌謡曲など様々なジャンルの録音現場での問題点や注意点に向き合った録音技師の奮戦記秘話である

日本民謡収録の時 尺八・太鼓、唄、三味線・お囃子の位置はどうする? 
筝曲の時 箏、尺八、三味線の位置は? 
箏へのマイクの向きは? 鼓のマイク位置はどうする?

歌謡曲のスタジオ録音、ライブ録音。アルゼンチンタンゴからJAZZライブ様々なジャンル。クラシックはもとより、お経の録音でもなんでもござれ、要請があれば技師は現場対応せねばならない。

そのためには、あらゆるジャンルについて対処できる広くて深い知識と本質を掴む力が要求される。
大事なのは「感性を磨け」 そのために小説を読めと今でも大学で学生に教えているという。

カルメンマキの録音が無事終了。ところが作詞家が冒頭に波の音を入れてくれと言いだす・・急遽茅ケ崎迄車で飛ばして収録した話。
楽器の左右が逆配置のオーケスト録音、JAZZライブで演奏者が勝手にひょいとマイク位置を変えてしまったこと・・などなどこぼれ話が盛りだくさんで身を乗り出して聞き入る。
お聴かせ頂いた音源は全てご自身が手掛けられた録音。録音現場の様子が判って鑑賞するのはなんとも楽しいものです。

会場は久寺家。広報活動は広報あびこ・HP・アビスタへのポスター&チラシ掲示。
日本列島を覆う稀に見る酷い寒波と冬季オリンピックが重なり集客の懸念をよそに、20数名が熱心に聞き入る充実した講演会。

終了後、デニーズにて有志が半田氏を囲む。コーヒーでオーディオ談義に花が咲く。
DSD,PCM,ケーブル、アナログなどなど話は尽きない。半田氏のご自宅は遠方だし、余りにも寒いので懇談をそこそこに切りあげざるを得なかったのが心残り。

おわり    

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