AAFC

ショパンコンクールの優勝者たち
(第7回)

2018年4月29日

分科会資料
担当:池田 充宏

 

第11回コンクール 1985
優勝者 スタニスラフ・ブーニン ソ連

(1)略歴

・ 1966年モスクワで生まれる。祖父はモスクワ音楽院の名教授ゲンリヒ・ネイガウス(リヒテル、ギレリスの師)、父は音楽院教授にしてピアニストのスタニスラフ・ネイガウス、母もまたピアノ教師である。

・ 4才から母の指導でピアノを始め、モスクワ音楽院に進み、1983年17才でパリのロン=ティポー国際コンクールで優勝(最年少)を果たす。

・ 1985年、19才でショパン国際ピアノコンクールで優勝した。

・ 1988年西ドイツ(当時)に亡命以降世界各地で演奏活動、CD録音を行う。

・ 1986年に初来日、躍動感とひらめきに満ちたみずみずしい演奏と貴公子然とした風貌により「ブーニンフィーバー」と呼ばれる現象を巻き起こし、人気を博した。

・ 自身、日本を好み、何度も来日、夫人は日本人である。近年の日本の災害においてチャリティーコンサートを活発に数多く行っている。

(2)プログラム

① 前奏曲 変ニ長調 op 28-15「雨だれ」  (1985年録音 5分33秒MUZA)
② ワルツ 第4番ヘ長調 op 34-3「華麗なる円舞曲」(1985年録音 2分13秒MUZA)
③ ワルツ 第12番ヘ短調 op 70-2     (2014年録音 3分15秒EMI)
④ ポロネーズ 第7番変イ長調 op 61「幻想ポロネーズ」(1987年録音15分46秒DG)
⑤ 即興曲 第4番嬰ハ短調 op 66「幻想」  (1987年録音 4分55秒DG)
⑥ バラード 第1番ト短調 op 23      (1996年録音 9分57秒EMI)
⑦ W.A. モーツァルト(1756-1791)
ピアノソナタ 第15番ハ長調 K 545(全曲)(1991年録音 8分13秒 EMI)

 

第12回コンクール(1990年)優勝者なし 第2位はケヴィン・ケナー(USA)
13回コンクール(1995年)優勝者なし 第2位はフィリップ・ジュジアーノ(フランス)

 

第14回コンクール 2000
優勝者 ユンディ・リー 中国

(1)略歴

・ 1982年中国重慶市に生まれる。

・ 4才でアコーディオンを習う。(5才の時、子供のコンテストで優勝)

・ 7才でピアノを習い始め、9才から中国で屈指のピアノ教師として有名なダン・ツァオアに師事した(1991年)。

・ 1994年から四川省音楽院付属中学に入学。以降、国内外の数々のピアノコンクールで入賞、その名が知られるようになった。

・ 2000年第14回ショパンコンクールで優勝(コンクール期間中に18才の誕生日を迎える)。以降、さらに研鑽を積む道を選び、ドイツのハノーファー音楽大学で学んだ。

・ 2003年「プラハの春」音楽祭、ザルツブルグ音楽祭、カーネギーホールに出演し大成功を収め、コンサートピアニストの道を踏み出した。

・ 2000年のショパンコンクールまでは国外への留学経験はなく、いわばメイドインチャイナというべき本格派のピアニストであり、澄みきったリリシズムと切れの良い透明で美しい音色を持った演奏は世界中で人気を博している。(香港の市民権を得て同地に在住)

(2)プログラム

① ピアノソナタ 第3番ロ短調 op 58 第1楽章 (2001年録音 9分14秒DG)
② 夜想曲 第1番ロ短調 op 9-1, 第2番変ホ長調 op 9-2
    第10番変イ長調 op 32-2     (2009年~2010年録音 14分03秒EMI)
③ ピアノ協奏曲 第1番ホ短調 op 11
    第1楽章(10分程度)、第2楽章(9分34秒)  (2006年録音 DG)
④フランツ・リスト(1810-1886)
    「愛の夢」第3番   (2003年録音4分37秒 DG)

以上    

   花の画像・イラストデザイン-モノクロ・薔薇

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