AAFC

ショパンコンクールの優勝者たち
(第8回)

2018年7月22日

分科会資料
担当:池田 充宏

第15回コンクール 2005年
優勝者 ラファウ・ブレハッチ ポーランド

(1)略歴

・ 1985年ポーランドのクヤヴィ・ポモージェ県ナクウォ・ナド・ノテチョン(首都ワルシャワの北西250km、人口約2万人)にて敬虔なクリスチャンの家庭に生まれる。

・ 両親は音楽家ではないが、教会牧師の勧めで4才からオルガンを5才からピアノを始め、7才の時県都ビドゴチ市のアルトゥール・ルービンシュタイン国立音楽学校に入り、卒業後ナウジェスキ音楽大学で学んだ。

・ 1999年青少年のためのポーランドショパンコンクールで2位入賞(14才)
2003年浜松国際ピアノコンクールで2位(1位なし)入賞(18才)
2005年第15回ショパン国際コンクールで優勝し、30年ぶりにポーランドに栄冠をもたらした(20才、2位なしの1位)。

・ 以降、世界中でコンサート、リサイタルを開き、オーソドックスな解釈をベースに透明で気品ある音色で多くの聴衆を魅了している。

・ 2006年にドイツグラモフォンと専属契約を結び、録音にも積極的である。

(2)プログラム

① 夜想曲 17番ロ長調 op62-1   (2005年録音 7分10秒 ビクターE)
② 前奏曲 15番変ニ長調 op28   (2007年録音 4分55秒 DG)
③ ピアノ協奏曲 第2番第1楽章 ヘ短調op 21 (2009年録音14分42秒 DG)
    JERZY SEMKOW指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ
④ ポロネーズ 第6番「英雄」変イ長調 op53 (2013年録音6分26秒 DG)
⑤ J.S.バッハ(1685-1750)
    イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971   (2012年録音14分22秒 DG)

 

16回コンクール 2010年
優勝者 ユリアンナ・アヴデーエワ  ロシア

(1)略歴

・ 1985年モスクワで生まれる。5才からグネーシン特別音楽学校(1895年モスクワに設立されたロシアの音楽英才教育校。11年制、我国の小・中・高校に相当)においてエレーナ・イヴァノワに師事。同校卒業後スイスのチューリッヒ芸術大学でコンスタンティン・シチェルバコフに師事する。
同時にモスクワに於いても名教師として名高いウラジーミル・トロップにも学ぶ。

・ 2008年イタリア・コモ湖国際ピアノアカデミーでドミトリ・バシキーロフ、フー・ツォンらの薫陶を受けた。

・ 2010年第16回ショパン国際コンクールで優勝した。これまでの最高齢優勝者(26才)であり、第7回のアルゲリッチ以来45年ぶりの女性優勝者となり、一躍脚光を浴びた。

・ 以来、世界各地でオーケストラとの共演やリサイタル、録音等を通じて磨き抜かれた高度な技術と深く真摯な解釈が絶賛されている。

(2)プログラム

① ワルツ 第2番イ長調 op34-1「華麗なる円舞曲」(2010年録音4分59秒、ショパン協会)
② ピアノソナタ 第2番変ロ短調「葬送」 op35
    第1楽章~第4楽章    (2010年録音 24分35秒、ショパン協会)
③ ピアノ協奏曲 第1番ホ短調 op11 第1楽章(5分程度)
    第2楽章、第3楽章(2012年録音 24分40秒、ショパン協会)
    フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ

以上    

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