第一部 声楽曲
カサリーン・フェリア(1912-1953)
英国の生んだ名アルト歌手。落ち着いた美声で特に宗教曲を得意にしたが、がんのため41歳で惜しまれて亡くなった。
こうした民謡もまた素晴らしい。
1.イギリス民謡「南の風」
2. 〃 「俺の仲間」「舟こぎ遊び」
1950年頃録音 英DECCA F93000
メルセデス・カプシール(1895-1969)
スペイン バルセロナ生まれのソプラノ歌手。
ルチア、リゴレットのジルダなどが当たり役。
3.ベネディクト「ヴェネツィアの謝肉祭による演奏会用変奏曲」
1929年2月録音 英Columbia D18062
マルコム・マッキカーン(1882-1945)
オーストラリア生まれのバス歌手。1921年以降、主に英国で活躍、メルバなどとも
共演し、英米系では最高のバス歌手として認められた。オペレッタ、オラトリオなど
200曲近いスタジオ録音をし、軽喜劇やポピュラー曲も得意とした。
4.ロシア民謡「ヴォルガの舟歌」
5.W.Hジュード「大海原」
1930年頃録音 英Columbia DX417
ゲルハルト・ヒュシュ(1901-1984)
ドイツのバリトン歌手。ハノーファー音楽院卒業。「魔笛」や「タンホイザー」に出演し名声を得る。「冬の旅」「美しき水車小屋の娘」などリードの名唄でも知られる。
戦後は日本とも関係が深く、1961年から2年間、東京芸術大学で声楽を教え、また愛知県立芸術大学他、日本各地にて教壇に立った。門下に中山悌一がいる。
6.モーツァルト フィガロの結婚より第一幕「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
スザンナを口説くのを聞かれたと知った伯爵から、士官として戦場行きを命令され、しょげるケルビーノをからかい半分に励まし、フィガロが歌う第一幕のフィナーレのアリアで、モーツァルト最大のヒット曲。
1934年録音 独ELECTROLA DB4681
第二部 器楽曲
エリカ・モリーニ(1904-1995)
オーストリア出身のヴァイオリン奏者。
8歳でウイーン音楽院に入学、10歳の若さで大指揮者ニキシュの指揮でモーツァルトを弾いて世に出た。
1921年にはニューヨークでデビューを果たしモード・パウエルの愛器ガタニーニを贈られる。
女性的な繊細さと抒情を持った名手で、ルネ・シュメーと共に女性ヴァイオリニストの双璧と謳われた。
7.サラサーテ「序奏とタランテラ」
8. 〃 「アンダルシアのロマンス」
1928年1月録音 独ELECTROLA EJ314
ルネ・シュメー(1888-1977)
フランスの女流ヴァイオリニスト。女流特有の柔らかさに芸術的熱情を含み、その精錬味には定評がある。昭和7年に来日した。
9.ダンブロージオ「ロマンス」
10.ボロウスキ「敬慕」
1930年頃録音 米VICTOR 6473
ナタン・ミルシテイン(1904-1992)
ウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニスト。7歳でヴァイオリンを始め、ペラルブルク音楽院でレオポルト・アウアーに師事、25年に祖国を去り欧州で活躍、29年にアメリカのデビューで成功し、42年アメリカ国籍を取得。
多数の録音を含め、晩年まで盛んに演奏活動を行った。
歌心と美音を尊重する優美な演奏スタイルが際立っている。そのため「ヴァイオリンの貴公子」と称された。
11.パガニーニ(クライスラー編)「ラ・カンパネラ」
12.リスト(ミルシテイン編)「コンソレーション№3」
日Columbia J-8596
ユーディ・メニューイン(1916-1999)
アメリカ出身のユダヤ系ヴァイオリン・ヴィオラ奏者、指揮者。
年少の頃は演奏会における神童の象徴的な存在であった。
後、イギリスに帰化し、長年の国際的な音楽活動に対してサーの勲章を授与され、さらに貴族の称号を授与される。
13.ライス「カプリチオーソ」
14.フロッコ「アレグロ」
英HMV DA1003
パプロ・カザルス(1876-1973)
スペイン生まれ。史上最大のチェリストにして同郷のピカソと並び称される20世紀芸術界における世界的巨人。
15.ヴィヴァルディ「ラルゴー」
16.ヴァレンティーニ「ガヴォット」ラセルナ「トナディラ」
日 VICTOR DA1118
マルセル・モイーズ(1889-1984)
20世紀最大のフルート奏者の一人と称される。
清澄かつ柔軟、よく透る音色が特徴で、現代フルート奏法の確立者として、神格化された存在。
パリ国立音楽院、ジュネーヴのコンセルヴァトワール教授を務めた。
17.ドプラー「ハンガリー田園幻想曲」
18.ジェナン「ナポリ民謡の主題による幻想曲と変奏曲」
1929年録音 日Columbia J1748
おまけ
イヴェット・ジロー(1916-2014)
フランスのシャンソン歌手。
代表作に「あじさい娘」のほか、「詩人の魂」「ミラボー橋」など多数。1945年英軍の慰問歌手として活躍した。
1955年に初来日し、低音の歌声で人気を博す。
1999年まで毎年のように来日し、全国各地でコンサートや老人ホームの慰問などを続けた。1994年に勲四等宝冠章を受章した。
19.ミラボー橋
20.バラ色の桜んぼの木と白い林檎の木
日 ANGEL RECORDS HH-5008
以上
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