第27回JAZZを聴こう !

AAFC分科会資料

2020年2月23日

後藤榮一

【バーサタイルな魅力のグッドマンを聴こう】

スウィングの王様と称されたベニー・グッドマン。ビッグバンドはもちろんのこと凄腕サイドメンを擁したコンボ演奏、さらには歴代の花形専属歌手によるヴォーカル・ナンバーが、また晩年にはビ・バップにも興味を持ち、その幅広いレパートリーは正にバーサタイル、ジャズの一大宝庫と言えます。今回はそれらの中から瀬川昌久氏秘蔵のラジオ音源(世界初復刻)「ベニー・グッドマン・ショー」の紹介を含めて楽しんでいただきます。

1.スモール・コンボから
1.君去りし後(After You’ve Gone1935 Newyork/Trio Teddy Wilson(p),Gene Krupa(d))  2:48
2.ダイナ(Dinah1936 NewYork/Quartet Teddy Wilson(p),Lionel Hampton(v),Gene Krupa(d))  2:42
3.アヴァロン(Avalon1936 Hollywood/Quartet)  2:47
4.ライザ(Liza1945 NewYork/Sextet)  2:55

2.放送音源から「ベニー・グッドマン・ショー」(世界初復刻 瀬川昌久氏所蔵音源より)
5.オープニング(Stpmpin’ At The Savoy 1948)     1:40
6.小さなホテル(There’s A Small Hotel 1948)   3:28
7.インディアナ(Indiana 1948)  3:46
8.バイ・バイ・ブルース(Bye Bye Blues 1948)  1:25

3.ベニー・グッドマンと歌姫達
9.素敵な貴方(Bei Mir Bist Du Schon 1937/Quartet with マーサ・ティルトン)  3:22
10.グディ・グディ(Goody Goody 1936 with ヘレン・ウォード)  2:52
11.アマポーラ(Amapola 1941 with ヘレン・フォレスト)  3:01
12.月光のいたづら(What A Little Moonlight Can Do 1953 with ヘレン・ウォード)    3:25

4.ビッグ・バンドから
13.シング・シング・シング(Sing Sing Sing 1937)  8:38

※ベニー・グッドマン(cl/ldr 1905-1986) シカゴ生まれ。長いジャズの歴史を通じ 最大のスター の一人。12歳でクラリネット奏者としてプロ活動開始。ベン・ポラック、レッド・ニコルズ楽団でもプレイ。1933年ジョン・ハモンドプロデュースで初リーダー・セッションを持つ。1934年ラジオ の「レッツ・ダンス」番組に出演し人気を博す。 ’35年からは、L.ハンプトン、G.クルーパ、T.ウ イルソンを加えてコンボ演奏も始めた。ジャズとダンスを結び付け「キング・オブ・スウィング」 と呼ばれた。’38年1月にはジャズマンとして初めてカーネギー・ホールでコンサートを開き大 成功を収めた。モーツアルトのクラリネット協奏曲や五重奏曲の録音等クラシック音楽の分 野でも活躍。また、T.ウイルソンやL.ハンプトン、C.クリスチャンをメンバーに加える等黒人や ユダヤ人に対する する偏見もなくジャズ界に大きく寄与・貢献した。

AAFC分科会「JAZZを聴こう」第27回 キース・ジャレット