竜ヶ崎市「音楽愛好会ゲバントハウス」例会訪問記

2009年2月15日
脇田 隆夫


過日ゲバントハウス井原会長から例会ご案内の丁重なお手紙を頂いた。発足は2年半前、偶々竜ヶ崎駅前ショッピングセンター「リベラ竜ヶ崎」2Fの旧映画館を使用出来ることになり、会員4~5名にて立ち上げた由。 装置は会員の手作り装置が常設出来、なんと月末の土曜日を除く毎土曜日14:00~16:00欠かさず開催してきたとのこと。2月7日の例会は元NHK音楽番組サウンドエンジニア辻本 廉氏を招聘し「カラヤン等の巨匠がNHKに残した音源とエピソード」の講演である。当例会はどなたでも参加自由無料でありAAFCからも既に数名が何度も参加しているとのこと。

当日は佐藤会長とお伺いした。車で我孫子から40分弱、なるほど会場は80席ほどの旧映画館である。装置は舞台にSPが7セットほどずらりと並び、あとスーパーウーハーらしきとリボンツイターとイオンツイーター?が並ぶ、メアンプは左右に壱機づつ。音源はCDR。座席は傾斜するが画像は使用せず。
80席は満席、プリントを追加コピーするやら会員の皆様は大童。林講師は手弁当で川崎市から駆けつけてくれたという。素晴らしい熱意とネットワークである。

1952年バイエルン放送協会から大量のバイロイト音楽祭のテープが送られてきた、さてこれをNHKはどのように音源配信したのか? から始まり現在の配信方法。VTRテープは当時極めて高価なため重ねとり、失われた貴重な記録は無数にあるなど。カラヤン、ベーム.クーべリック、シュタインなどの来日録音・配信のエピソードを興味深く聞きながら録音をお聴かせ頂く。モノラルから始まる進歩ぶりにいたく感銘をうけた。オーケストラ音源が続き、最後に同氏が録音したマルタ・アルゲリッチとネルソン・フレーレのピアノ・デュオが披露された。当日の熱気をはらんだ演奏が会場に響き渡る名録音でありSPを感じさせない名再生である。
気が付くと2時間の予定が瞬く間に1時間オーバーの3時間。大変な盛り上がりであった。井原会長に今後の会交流を含めてお礼とご挨拶をして別れる。 装置の事も聞きたかったが大幅に時間延長があったことから次回にご遠慮した。素晴らしいサークルがあるものと語らいつつ夕焼け空に向かい我孫子へ戻る。

後日談 2月14日のAAFC例会に井原会長ご参加頂きました。音楽・オーデイオ愛好家の輪が広がりそうです。

以上