スピーカ「アヴァロン」ご愛用のK氏邸

オーディオルーム訪問記

AAFC エッセイ 探訪記
掲載日
2012/4/18
文  章
山本 一成
 写真提供  

山本 一成

 


以前我がクラブの会員であった杉並区にお住まいの松本さんから、スピーカ「アヴァロン」を素晴らしく良く鳴らしていらっしゃる方の御宅へ訪問するが、同行しないかとのお誘いがあった。大変興味を引くお誘いでしたし、松本さんとお会いするのもひさしぶりなので楽しみにして生憎の雨であったが出かけた。当日は我がクラブの石田さん、赤田さんも一緒であった。

その方はKさんと言い駅に車で迎えてくれた。お住まいはJRの駅から車で5分程度の静かな住宅街にある。昨年夏に新築されたばかりだそうで、PCコンクリート造りの洒落た現代風のお宅でした。

早速2階にあるオーディオルームに案内されるが、その広さは何とも羨ましい、24畳もの広さがある。その贅沢な空間を装置や物で埋めることなく、シンプルに装置類を纏めていて大変清潔感があり気持ちが良い。音ばかりでなく視覚的に猥雑な物を排除すべきだと言うK氏の強い意思が感ぜられる。私の部屋などと大違い、反省しきりである。さて、その装置群であるが「アヴァロン」を中心にどれもがハイエンドのマニア憧れの優秀な機器類ばかり。しかも、電源、ケーブル、ルビジュームクロック、特注の銀線ケーブルと押さえるところはきちっと押さえている所はお若いのに立派である。音を鳴らす前からもう既に音の質の高さが想像できてしまう。

    

いざ、各人持参のCDをかけていただく。女性ヴォーカル、ヴァイオリン曲、交響曲、LP、 JAZZ、タンゴ(バンドネオン)と聴かせて頂いたが、その音場感、スッキリ透明感、スピード感、音の芯がしっかりとしており、細かい音の再現性も含めどれも第一級の音であった。又、「アヴァロン」はその音場再生が特徴との噂を以前から聞いていたので、スピーカ背後に広がる定評通りの心地よい空間表現が体験できたのには満足。アヴァロン背後の壁から1メートル以上離しておられたが、この位置決めにも腐心されたとの事。新築のがっちりとしたコンクリート床構造の恩恵もあるのだと推測する。 全体的な音造りとしてはどのジャンルの音楽もこなしてしまうが、特にJAZZ系のスピード感を要する音には真価を発揮すると思えた。

ひとしきり音楽を堪能した後、和菓子を頂きながら暫しオーディオ談義。
K氏のアメリカでのオーディオライフ、ショップ巡り等々の話お聞きしたりで時間を忘れてしまった。
本当に耳に栄養を与えて貰ったひとときであった。

<Kさんの装置>

カートリッジ:
ZYX Atmos-x
スピーカー:
Avalon Eidolon
ターンテーブル: Immedia Revolution ラック:  ゾーセカス他
フォノイコ: Jeff Rowland Cadence ケーブル: NAOKさん式銀単線他
CDトラポ: dCS Paganini Transport 絶縁トランス: NAOKさん式
DAコンバータ: dCS Elgar Plus 1394 インシュレータ: NAOKさん式、セラベース他
クロック: dCS Verona + Timelord Chronos オーディオ部屋: 戸建リビングルーム(24畳)の一部
プリアンプ: Jeff Rowland Criterion
パワーアンプ: Jeff Rowland Model12

以 上