赤田邸 訪問記

AAFC エッセイ 探訪記
掲載日
2013/1/23
文 章
 新田 不二雄
写 真
越川 健

  山本氏の訪問記を読んで、大変興味を持っていたところ、ご好意により、試聴する機会を与えていただいた。
感謝の限りである。

    システムについては、山本氏の訪問記で記載されているので、メインシステムである、ソナス・ファベールの、私が感じた印象を、書くことにします。(上手く伝わるといいのですが??)

  演奏が始まる。明るく輝かしい、しかし、それでいて円やか。でも、そこで不安がよぎる。このままでは、演奏の盛り上がりのときに、音が荒れてしまうのではないか。そんな思いを抱きながら、演奏は進んで行く。そして盛り上がりのところへ。 ・・・・ 何のストレスもなく、あのままの音色で、音が過ぎ去っていった。

  声楽を中心に、さまざまな曲を聴かせて頂きましたが、それぞれの演奏のすばらしさを出しつつも、その中に自分の音色を、違和感なく溶け込ませてしまう。そこには、すばらしい、音の世界がありました。赤田氏の、オーディオに対する情熱を感じると共に、まだ自分の音を見つけることのできないむなしい私を、感じました。

 
 
 

余談だが暗くなった夕刻の5時過ぎ、酒々井町の赤田邸を出たとたんにあの時以来の激震に遭遇した。

幸い大きな被害のニュースは入って来なかったものの成田線も途中ストップの安全確認、帰宅は8時を過ぎてしまったが我が家のシステムも空しいどころか無事元気ハツラツで一安心、この日は愛機を夜遅くまで聴き入ってしまった。

以 上

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