20

“色んなサウンドを聴いてみよう”Vol.16

AAFC例会資料

2016/06/12

担当 : 越川 健

 

平成5年NHK FM→カセットテープ→CD
グレートジャズ特集 解説 大和 明
ジャズと共に歩んだ天才、ルイ・アームストロング
古い録音だが歴史的名演奏を名解説とともに。

ニューオルリンズ生まれ、ジャズと共に20世紀を歩んだ天才ルイ・アームストロング。
彼の音楽はあらゆるジャンルの音楽に影響を与えた。
1930年代ビッグバンドを率いてアメリカ中を演奏して回るアームストロングの人気は沸騰し、黒人の社会的地位の向上をもたらした。しかし一方では黒人の誇りを捨てて白人にこびているという批判も出るようになった。

1947年ビッグバンドから離れて小規模のバンド、オールスターズを結成して、見事にカムバックした。

1956年ルイ・アームストロングはガーナを訪れた。当時イギリスの植民地であったガーナで黒人が虐げられている現実を目の当たりにした。
アフリカから帰国したアームストロングの前に今度はアメリカの現実が待っていた。

アーカンソー州リトルロックで高校への入学を拒否された黒人女子学生をめぐる紛争でアメリカ政府を激しく非難したアームストロングは、政府から頼まれていたソビエトへの親善公演をきっぱりと拒否。
このアームストロングの行動はそれ以降の黒人公民権運動への大きな励ましとなった。

心臓発作で倒れたあと再起し1964年自ら出演した映画、ハロー・ドーリーの主題歌はビートルズを押しのけて全米ヒットチャート第一位に輝き、グラミー賞も獲得。
アームストロングの健在振りを世界に示した。

彼の晩年の歌「この素晴らしき世界」は60年代のベトナム反戦運動の中でもテーマソングのように歌い継がれた。生誕1900年 死没1971年満69歳没。

南部の夕日  ハロー・ドリー ナゥ・ユー・ハズ・ジャズ
ウエストエンド・ブルース  ラビアン・ローズ
フロニーア・ピーポット・ドーム・ブルース
シュガー・ストッキング  ポテトヘッド・ブルース他

 

 以 上

目次へ戻る