昨年9月ロンドンフィル自主制作盤のマーラー「復活」ライブをお聴き頂きました。
今回もまたテンシュテット指揮のライブ版です。
1.ベートーベン エグモント序曲 キールフィル 1980.3 8:14 WEITBLICK
ゲーテ作、エフモント(エグモント)伯ラモラールの物語。圧政に対して力強く反旗を翻したことにより死刑に処せられた男の自己犠牲と英雄的高揚を描いた劇付随音楽。
緊張感、雄大、豪快。入魂の演奏。
2.マーラー 交響曲第1番 シカゴSYM 1990.5&6 EMI
第1楽章 18:13 第2楽章 8:26
第3楽章 11:34 第4楽章 22:41
何分にも長時間故 1楽章の出だしと3・4楽章の演奏とします。
悩み多き青春真っ只中の方、やり場のない気持ちの方、
青春時代を懐かしむ方・私たち会員はこのグループでしょうが・・お聴き下さい
最晩年のタクトにシカゴSYMが応え圧巻の名演奏で心を揺るがします。
3.テンシュテット
1926年東ドイツ生まれ。ヴァイオリストとしてハレ歌劇場のコンサートマスターとなるが指揮者に転身。同期にクルト・マズア。テンシュテットは共産党員では無かったこともありレコード会社からも干されていたとか。
1971年西ドイツに亡命。翌年キール歌劇場の音楽監督。1979年に北ドイツ放送交響楽団の音楽監督に就任したが2年後関係悪化で辞任。
50歳の新人・・1974年名門ボストン交響楽団でブル8を指揮。これが空前絶後の大成功。
(初めてリハに臨む際、名門メジャーオーケストラにビビり不安に駆られ、自宅の奥様に電話をかけ「やっぱり俺には出来ない、今から家に帰る!」 奥様「頭がいかれたの?お願いだからそこで指揮して頂戴!」
ニューヨークフィル、フィラデルフィア管弦楽団はじめアムステルダム・コンセルトヘボウ、ウィーンフィル、ベルリン・フィルなど引っ張りだこのシンデレラおじさんに。
一介の田舎指揮者が超一流の演奏家を指揮するなんて、突然の名声に戸惑い、不安に駆られ6分に1本のタバコ、酒を浴びるように飲んだ。奥さんに泣きついた。奥様は女神だった。
1983年ロンドンフィル音楽監督。1985年喉頭がん発症。1987年辞任、桂冠名誉指揮者に。体調を選んで演奏活動を続けるが、薬石効なく1998年71歳で死去。惜しい・・