8月7日例会 LPレコードの録音特性(レコードイコライザーカーブ)について

8月7日例会つくし野会場にて

AAFC 例会資料                      2022.08.07 鳥居

LPレコードの録音特性(レコードイコライザーカーブ)

LPレコードにはいくつかのカッティングの録音特性が有り代表的な特性カーブがいくつか有ります
今ではRIAAが標準ですがモノラル録音時代には下記のような録音カーブが使われていた。
現在も多く残っているレコードがロンドン盤のFFRRで記録されています。
録音特性
RIAA アメリカレコード協会 ( Recording Industry Association of America、略称:RIAA)
標準化を目的に1952年に設立され 、1954年に米RCA社が開発したLP・EP用の
録音・再生カーブ
FFRR 1954年にキングレコードから初めて、FFRR仕様のLP盤が発売された、DECCA
ロンドンのFFRRは音が良いと評判1958年7月にはその技術を受け継いだレコードで
のFFSS(Full Frequency Stereophonic Sound 全周波数立体音響)を発表

その他の特性 Coiumbia、 AES、 Oid RCA、 NAB、

FFRRとRIAA特性の主な違いは低域部50Hzでの録音レベルが約6dB高く記録されている為
FFRR盤をRIAA特性で再生した場合に低音部の再生音が出過ぎた音になり低音が強調される
高音部はRIAAと比較して補正数値が少ない、高音部はほぼ±1㏈ほどに納まっている
資料を参照

RIAA特性アンプで再生の場合のFFRRへの補正にはPARAMETIC EQを使ってFFRR特性へ近つける方法

PEQ

試聴用のレコード FFSS録音

アルビノーニのアダージョ キングレコード:LONDON (ffss)
ミュンヒンガー/バロック音楽の楽しみ SLA1198

1) パッフェルベルのカノン              0:04:27

2) アルビノーニのアダージョ             0:01:52

3) J.S・BACH:主よ、人の望みの歓びよ        0:07:17

1) 再生専用のFFRR特性のイコライザーAMP  LP音源のダイレクト録音の再生(記録原音)
2) LP音源をフラットな特性でDSD録音し音楽再生ソフトAudioGate-4にてFFRR変換して再生

古いLONDONレコードのジャッケト写真、1954年頃と思われる。

4) マウントバーニー・オーケストラ キングレコード:LONDON (ffrr)
ムーンライト・セレナーデ LLB20006              0:02:47

5) モーツアルト ウイーン八重奏団 キングレコード:LONDON (ffrr)
クラリネット 四重奏   K581 STS15384            0:28:05

6) J.S・BACH キングレコード:LONDON (ffrr)
音楽の捧げもの カール・ミュンヒンガー指揮 STS15063
シュトゥットガルト室内管弦楽団
計 0:30:52

例会資料 各種レコード・イコライザーカーブ特性の比較

EQ_RIAA_Ref

電圧とdB(デシベル表示)の比較表

LOGグラフ